花を愛すように君を愛そう。






あの日から16年たった今。




彼女は驚くほど美しく育った。





もう、子供になんて見られない。




愛しいあの子は、俺を置いて巣立って行くのだろうと思っていた。




…今日までは。





なあ、この運命をどう受け入れればいい?






幸運かもしれなかった。




でも残酷だ。




「なあ、梓。


俺はお前に隠している事がある」



「なんだよ」