それは声だった。 小さなちいさな少女の声。 「わたしは、ここにいるよ。 ずーっとあなたといっしょにいるの」 君はだれ? そんな疑問は湧かなかった。 君のことを僕は知ってる。 ずっと待ってた。 早く……。 会いたい。 逢いたい。 …………… ………… ……… その日、桜はこの世に生まれた。 桜の名前の由来、それは貴女が舞い降りたあの時決まったんだ。