「はあ・・・。」
思わずため息をついてしまった。
呆れてしまって感想も出ない。
「今すぐ結婚したいけど、親の許可が出ないと未成年は結婚できないだろう?
だから、あと四年。
渚が二十歳になったら席を入れようと思ってる。」
別にきいてねえし。
何ですらすら答えるんだよ。
でも、こいつもついに身を固めるのか・・・。
「女遊びが止まなかったあのころとは比べ物にならないな。」
「・・・それ、渚に言わないでよ?」
なんとなくバツの悪そうな梓に、小さく笑った。
「とりあえずおめでとう。」
「ありがとう!」
まったく・・・。幸せそうに笑うよな。コイツ。
いいな。と思った感情は心の中にそっとしまった。
多分思い出したらきりが無い。
「あやめには浮ついた話題ないの?
前の奥さんとか。」


