あたしは、貴也が落ち着くまで、
寄り添って見守った。


何時間か経って、


貴也が言った。



「なんか…ごめんな。ありがとう」


その言葉を聞いたとき、


あたしは、涙が溢れ出した。


「あたし…あたし本当は怖くて、
今もちょっと怖い」



「本当、ごめん。」