甘い夜の、願い事。




「っ、お兄ちゃん…?」

「危ないから早く帰って来いよ。」


ぽんぽんと頭を撫でて、桃から離れる。

赤い顔をした桃を残して、洗面所を出た。


はあ~。

この家にいて、こんなに近くに桃がいるなんて、正直疲れる。


いつもより念入りにする化粧とか、短いスカートとか、見るだけで本当に友達とかよ。

と思うけど、「仕方ない」と自分に言い聞かせる。

俺は、桃の兄なんだから。