お兄ちゃんは私の反応を楽しんでるかのようにクスクス笑ってる。


もう!

「か、からかってる!?」

「うん。」


うんって!

お兄ちゃんのペースに、私はいつもいっぱいいっぱいになってしまう。



「桃、…して?」

なんて甘く言われちゃって。



ずるいよ。お兄ちゃん。

私、伊藤くんもカッコよかったのにドキドキしなかった。

今は、破裂しそうなくらい、ドキドキしてるのに。