甘い夜の、願い事。




「え?誰?」

「てかカッコイー…。」


みんなそれぞれ、お兄ちゃんを見ながら言葉を発する。


お兄ちゃんの視線が、私の手を握る伊藤くんの手にあるのに気付いて、無理やり手を離した。



驚いてるみんなを余所に、お兄ちゃんは私に近付いてきて、私の鞄と、腕を掴んだ。


「触んな。」


伊藤くんを見下ろして冷たく言う。



私はただお兄ちゃんを見つめてた。