「え?誰?」 「てかカッコイー…。」 みんなそれぞれ、お兄ちゃんを見ながら言葉を発する。 お兄ちゃんの視線が、私の手を握る伊藤くんの手にあるのに気付いて、無理やり手を離した。 驚いてるみんなを余所に、お兄ちゃんは私に近付いてきて、私の鞄と、腕を掴んだ。 「触んな。」 伊藤くんを見下ろして冷たく言う。 私はただお兄ちゃんを見つめてた。