甘い夜の、願い事。



桃に近付いて行くと俯いた。

「おはよ。」

と、いつものように言うと、パッと顔を上げた。


その顔は眉が下がってて、今にも泣きそうで。

『その顔計算?』って思うけど、桃がそんな器用なこと出来ないことはわかってる。



「昨日のこと覚えてる?」

なんて意地悪く言うと、


「……お兄ちゃんのバカ。」

と軽く睨みながら、顔を赤くさせて言った。