甘い夜の、願い事。




それに気付いた桃が顔を上げると、キスをした。


触れるだけのキスをしてから、少しだけ桃の唇を舐める。



「………っ。」


恥ずかしそうに俺を見る桃の目に、また触れたくなったけど、我慢して顔を離す。




「―…残念。また続きは今度、な。」


体を離してドアを開けた。


「そんな顔してリビング来んなよ?」