甘い夜の、願い事。



お兄ちゃん…私たち、兄妹だよね?

恥ずかしくて、お兄ちゃんが怖くて、泣きそうになった。


そんな私に、お兄ちゃんがほっぺたにキスしてきた。

「!」

それは、すごく優しくて、さっきの口調では考えられないくらい。


そのまま、瞼を伏せたお兄ちゃんが、おデコや私の瞼にキスをする。


「や、やめて…お兄ちゃ。」


ゆっくり目を開けたお兄ちゃんが私を見つめる。

それだけで顔が真っ赤になった。



「わかってねぇなぁ。」

え?