甘い夜の、願い事。



――パタン

ドアが閉まって、お兄ちゃんが掴んでた手を離して、振り向いた。


またドキドキする私の心臓。

髪が少し乱れてて、カッコイイ…。



「…大丈夫?膝。」

「あ、うん。擦りむいただけ。お兄ちゃん、あの、彼女怒っちゃってごめんなさい。…追いかけなくて大丈夫…?」

「……追いかけて欲しいの?」



…へ?

お兄ちゃんの言葉に、一瞬意味がわからなくなる。


少しずつ近付いて来て、私の顔の横に片手を付いた。