甘い夜の、願い事。



パッと顔を上げると、怒った彼女が階段を下りて行くのが見えた。

お兄ちゃんはそれを黙って見てて。


「ちょ、ちょっと待ってください!今のは、あのっ…。」


グッと二の腕を掴まれて、彼女を追いかけようとした足が止まる。



「あの、お兄ちゃん…ごめんなさ……、!?」


二の腕を掴まれたまま、お兄ちゃんは自分の部屋に入った。

え?か、彼女は?いいの?


そう言いたいけど何故か言えない。