『暇電~♪』から始まって、友達があーだとか教授の癖とか、勝手にべらべら喋り出す電話の向こうの女。

…面倒。

しかも声でかい。うるさい。


通話中だけど、携帯をベッドに投げて、まだ眠ってる桃の額をバチンと叩いた。


「あいたっ!」


ガバッと勢いよく起き上がって、額を摩る桃。


「起きた?ちゃんとベッドで寝ろ。」

「う、うん。ありがと…。」



半分寝てる桃の額を、親指で摩った。

「おやすみ。」


そう言って、また携帯を取って、話しながら自分の部屋に戻った。