もう少し、

あと5センチ…――。






ってとこで

――ブブブブ…


携帯のバイブが鳴った。


慌てて桃から顔を離して、後ろポケットにある携帯の受信ボタンを押した。



「……はい。」


相手は大学の女。

付き合ってるわけでもなく、でも関係を持ってないとも言えない女。