世界に羽ばたく翼
誰しも持っているけれど
飛べるのはほんの一握り
ほとんどが限界感じて
自らの手で引きちぎる
もぎ取られた翼は
二度と戻らない
というのに

舞い落ちる無数の羽根
でもそれはいつか必ず
小さな存在に
引き継がれる
そして私達の持つ力の
証となる

少年はある日見つけた
その人の背中に
生えた翼を
自らの背にある
小さなものには
まだ気づかない

少女はある日見つけた
自らの背に生えた
小さなものを
決して触れることは
出来ない
それに無垢な瞳を向けた

成長するたび
必要なこと知って
成長するたび
どうでもいいこと知って
そのたび
大きくなる翼が
力にも負担にも変わる

その重さに堪え
希望が諦めに
変わらないならば
きっと、
この風の向こうにいける