「ここってお持ち帰りできるのー?」

 グループの一人が聞いてきた。


 お持ち帰り…?


 食べ物のことかな?


 だったら…

「できますよ?」

「マジか!! よし!! 俺お持ち帰りする!!」


 そんな大声で言うことなのかな?


「…すいません。 お持ち帰りできるのは飲食できるものだけです。」

「あ…そ。 つまんねーっ!!」


 食べ物をお持ち帰りすることじゃなかったの?

 ていうか誰?


 ずっと下を向いてた私は誰が私のところに来たかわかんない…。


 そっと上を向くとそこに立っていた人は吸血鬼。


「…千隼…」

「ちょっと来い。」


 千隼に引っ張られて連れてこられた空き教室。