「トリック オア トリート!!」


 いつのまにか決まった挨拶。


 今日はハロウィンだからだそうです。


「ひなみちゃん!! ご指名だよーっ?」

「え…?」

「7番テーブルの方!!」


 これもいつの間にかできた…。


 指名とかしないで!


 そんなことを言うわけにもいかず、足を運ぶ。


「ひなみです。」

「おぉー!! かわいーっ!!」

「…冗談はやめてください…。」

「冗談じゃないよー? この髪地毛?」

「あぅ…。 …地毛です。」



 手をひっぱられ座らされた男の人たち5人グループの真ん中。