日も短くなり秋が近付いてきたころ…。


「えー今日は、今度ある文化祭のうちのクラスからの出し物を決めるよー!!」

　このクラスの代表の2人が前にでてみんなを仕切ってる。


　この前席替えをして隣になった祐武もテンションあがりまくり。



「どうしたーひなみー!!　もっとテンションあげろよー!!」

　ニコニコしながら大きな声でしゃべる祐武にすこしいらだちを感じる。

「そんなあげるテンションないよ!」

「なんでだよっ!!　文化祭で木下のレアもの見れるかもよー!?」


　レア…。


　その言葉に反応してしまってぐっと祐武のほうを見た。


「へへーっ。　見たいよなー!!　俺も優里のレア見たいし?」



　あれから千隼とは結構うまくいってる。


　手もつなげたし、結構笑ってくれるようにもなった。

　モテるのは変わんないけど。



　そんなこんなで祐武と話しているといつの間にか出し物は決定したらしい。