次の日、いつもどおりに学校に行って優里に挨拶をした。

「おはよーっ♪」

「おはよっ!!…ちょっと来なさい。」


 挨拶早々優里に呼び出された。

 そのまま優里に引っ張られてきたのは屋上。

 フェンスにもたれかかってこっちに目線を向けてきた。


「ひなみ…なんかあったの?」

 え…?

「…なんで?」

「隈できてるし、様子がおかしいから。…話し聞くよ?」


 優里…。


 迷惑をかけたくない気持ちはある、だけどどこかで話を聞いてもらいたい自分が暴れてる。


 私は、ゆっくりと優里の隣に立って話し始めた。


「千隼ね?  本当に私のこと好きでいてくれてるのかな? 遊びじゃないかな?」

 ホントに少しだけしか…これだけしか話してないのに次々と涙が出てきた。


 不安で仕方ないんだよぉ…。


「ひなみ、木下のこと信じないの? まだ嫌いとか浮気とか言われてないんでしょ?されてないんでしょ? 疑う前に信じてあげないの?」


 優里の少し大きな声が頭の中で響いた。



「…そうだよね…。 私は千隼が好き。 それだけでも信じてることになる?」

「考え方次第じゃない?」