「急に倒れたからビビった。」

「ごめん…」

 そう言ってゆっくりと起き上がった。

「病院行くか」

 ケータイをチェックして立ち上がった千隼。

「平気だよ?」

「俺が平気じゃねぇから」


 千隼って心配性…。

「先に外に出て待ってるからゆっくり出てこい」

 千隼は事務所から出て行った。

「店長…あれ誰ですか?」

 しばらくして事務所に入ってきた志築君。

「千隼? …私の夫だよ?」

「えっ!? 店長結婚してたんですか?」

「してちゃ悪い?」

「いっ!? そういうわけじゃ!!」

「そう?」


 志築君知らなかったんだ…。


 お似合いじゃないのかな? 私たち…。

「つめたそうな旦那さんッスね。」

「そんなことないよ? 関わりない人には冷たいね?」

「やっぱり…」


 やっぱり…?