「次の方ー」

 最後の人…。

「失礼します。」

 入ってきたのは落ち着いている女の子。

「高梨 可奈です…。」

「どうぞ」

「失礼します」


 すごく礼儀のいい子…。

 でもどこかで聞いたことのある名前だな…。

 どこだっけ?

「入ろうと思った理由は?」

「本が好きで…それ関係の仕事がしたいなと思って…。」

「そっか…本好きなんだ? なら、こちらからは大歓迎!!」

 この子も採用しちゃえ…。


 3人一気に採用した。

 3人とも明日から出てくれる。


 志築君もチャラいけど、目当てで来る人増えそうだし…女の子のお客様も増えそう。

 鈴佳ちゃんも高梨さんも可愛いし…。


 
「えっ、先輩…3人とも採用しちゃったんですか!?」

「うん、面倒よろしくねー? 私ももちろんするから!!」

「はいー。 イケメンいた?」

「チャラ男君はいたよ?」

「よっしゃ!! 手とり足とり教えてあげる―♪」

 テンションあがりまくってる樹里菜ちゃん…こういうキャラだっけ?

「何歳の人たち?」

 桜ちゃんが隣に座ってコーヒーを飲みながら聞いてきた。

「えっとねー? 香山 鈴佳ちゃんは私の後輩で21歳。 千隼の友達が彼氏の子。」

「鈴佳? あぁ…同じクラスだった子だ!!」

「らしいね? 2人目が志築 ライト君。19歳で大学に行ってるんだって。」

「イケメンー!!」

 樹里菜ちゃんの顔は一気に笑顔になった。

 関わらないって決めてたのにここまで仲良くなっちゃったねー?