不器用男子

「友哉君はお客様だよ!!」

「俺はひなみちゃんの彼氏候補。 いや、彼氏になるから。」

「バカ言うんじゃねぇよ?」


 にらみ合ってる2人。

 私そんな2人に争われるほどいいところないよ…。


 そんなとき向こうのほうから大きな声が。


「ちぃはーやぁくぅーん!!」


 この声は…桜ちゃん?


 まだ、ここにきてたんだ…。


「げっ…」

「何…!?」

 千隼のそばまで駆け寄って腕に飛びついた。

「さっ、桜ちゃん!! そこ私のっ!!」


 はっ…本音が出た。

 千隼もびっくりしてる。

「いやっ…えっとね…?」

 必死にごまかそうとする。

「え…? 桜…」

 友哉君は急に顔が青くなった。

「友哉…」


 お知り合い?