「何!? 勉強を教えてもらおうとしたの?」

 凌君は私の部屋に置いてある飴を口に含みながら目を丸々とさせた。


「うん…。」

「俺が教えてあげーよーじゃないか!!」


 予想もしなかった出来事に私は飴をのどに詰まらせそうになった。


「ごほっ!!…凌っ君…できるの…?」

「失礼な!俺はこう見えても毎回学年5位以内には入ってるんだよ?」



 マジですか…?



 憧れるーっ♪


「憧れてくれるの?」

「え?」

「声漏れてた。」



 
 夕飯を作る時間まで凌君に勉強を教えてもらった。

 すっごい分かりやすくて、テスト期待できそう?