そうは言ってもなかなか千隼の部屋にはいけない。


 ベッドに座ってブランケットにうずくまった。


「うぅ…」


 だって、千隼にしつこい女だとか面倒くさい女だとか思われたくないし嫌われたくない。



 私だったら、そういうことは気をつけるから言ってほしい。


 千隼もそうなのかな?



 そうなんだったら、ちゃんと言ったほうがいいと思う。



 でも、違ったら……?


 そう考えると怖いからなぁ…。



 いろんなことを考えてたら、そのまま冬だというのにブランケットで寝てしまった。


「くしゅっ!!」


 夜中に寒くて目を覚ました私。


「うわっ…あのまま寝ちゃったんだ……。」



 体は冷たくて……。



 廊下に出て自販機でココアを買った。