「ねぇ、千隼? 私って…いじめがいないよね!?」

「…さぁ? てか、気にしてんだ。」



 気になるよーっ!!


 好きな人のタイプってすっごい気になる!!




「千隼。 入る。」

 千隼の部屋に入ってきた大輔君。


「おかえりーっ!!」

「やべぇ。 俺…」

 帰ってくるなり、口元を押さえて座り込んだ。


「何なになに?」

「告った…」


「はやっ!!」

 私の一言。

「やっぱりか!?」

 落ち込む大輔君。


 鈴佳ちゃんは、爽さんに騙されてたんだよ!?

 駄目じゃないの!?


「返事は?」

 冷めた表情で本を読みながら聞いた一番冷静な千隼。

「…OKだって…今度は俺が騙されるんじゃね?」