不器用男子

 床に座らされ、千隼は私の前に座った。


「ひなみさ、どれだけ俺に心配かけさせりゃ、気ぃ済むわけ?」

「心配させた?」


 私、そんなことした覚えない。


 千隼の顔はどんどん赤くなってる。


「千隼? 熱あるんじゃないの?」

 おでことおでこをくっつける。

 体はこんなに大きいのにカオの大きさはあんまり変わらないんだね。

「んー…ないけどなー? 顔赤いけど…大丈夫?」

 千隼の顔から私の顔を話そうとした。


「…ん!?…」

 突然のキス。


 千隼との2回目のキス…。


 もう1年も付き合ってるのに一回しかしたことのなかったキス…。

 こんなことも考えられる私は、余裕なのかな…?


「…んっ…」

 私の口の中に入ってきた生ぬるい感触…。

 舌…!?


 ボォォォッとしたきた頭を千隼が支えた。


 しばらくして、やっと離れた唇。

 …酸欠っ!!