「ひなみちゃん!!　接客代わるよ!!」


　私たちのいようなフインキに気づいてか、大塚君が私と接客を交代してくれた。


「ありがと…。」

「ちょっと休憩しておいで?」

「ん…。」


　大塚君は私にあったかいコーヒーを渡してくれた。

　私はふらふらした状態で教室から出ると非常階段まで来た。


「ふぅ…。」


　樹里菜ちゃんは私と千隼を別れさせて千隼を自分のものにしようとしているんでしょ?


　私は千隼がかわいそうだから私と別れてあげないの?

　樹里菜ちゃんと話しているときはそう思った。


　でも…今は…私が千隼と別れたくないから…別れなかった…そう思うんだよね…。



　わがままになっちゃうのかな?


　違うよ…千隼には何も言われてないんだからわかんないんだよ…。


　千隼に話すべきなんだ…。


　千隼と相談してダメだったら………別れよう…。