目をつぶっているだけで涙が出てくる…。 あんだけ泣いたのに まだまだ足りないんだね。 「……あおッ…」 もう一人は怖いよ…。 ガラッ 「失礼します」 誰かが入って来た。 「先生居ないのかよ…」 バレたくなくてあたしは息を潜めた。 「今日、空曇ってんなぁ…葵喜ばないわ…」 あたしは布団の間から見た。 誰?… あたしの知らない人。 この学校に居たかもわかんない。 何で葵の事を? 葵の友達は知ってたのにこの人は知らない。 「誰か居るでしょ?」 その人はあたしが居るベッドの所に居た。