苦しの…。

怖いの…。

「葵…迎えに来て?」

あたしは空に向かってそう言った。

あたしが葵を守ればよかった。

あの日に戻りたい…。

ずっと屋上に居たかったけどあたしは今日に戻った。

「みんな知ってる人も居るだろうが…安西は亡くなった。」

みんな静かだった。

ごめんなさい…。

みんなが大好きな葵を殺してしまったのはあたし…。
恨まれるのはあたし…。

「葬儀は身内だけでやるらしい…お見舞いは葬儀が終わってからにとのことだ」
明日だっけ…。

あたしは行けない。

きっと葵に恨まれてる。