「別に家近いんだし、いつでも会えるだろ?」

タカは笑いながら、そういうと私の頭をポンポンと叩いた。



「そうだけど・・・」

気になるのは、タカの学校の事。
私は女子高で、女ばっかりだけど、タカは共学。
周りには、男子も居るけれど、女子も居る。


「何?お前、俺が浮気するかも?って気にしてんの?
する訳ねーだろ!ばっかだなぁ~」

心配する私をよそに、タカは笑い出した。



「だって、心配だよ・・・・。
タカはカッコイイし、面白いし、優しいし・・・」

タカを信じていない訳ではない。
でも、私には勿体無いくらいのタカを、他の女子がほおっておかない訳はない。



「大丈夫、俺は美奈子だけを愛してる」

そういうと、タカは自分の学生ボタンを全部ちぎると、
私の手に無理やりそれを握らせた。