「喧嘩したなんて、珍しいね」 窓から中庭を眺めながら、そう言った舞耶。 「まぁ、な」 「誰とやり合って来たかと思ったら…、斗和だって言うから」 「…………」 「卑怯かもしんないけど、あたしは楓の気持ちも、斗和の気持ちも、結嘉の気持ちも知ってるし、わかってるから」 そういえば舞耶って、いつも俺と楓。俺と結嘉を繋ぐ人だったな。 「口出したりしないけど、やっぱ寂しいじゃん?」 俺を見て、そう言った舞耶。 「だから、早く仲直りしなよ?」 やわらく笑った舞耶。