「サンキュー」 蚊の泣くような声で、そう呟いた。 しばらくして、家に帰ると夕飯の支度がされていた。 やっぱり、思っていた通り。 騒がしい夕飯になった。 兄貴に緒羽、姉ちゃんと羅兄に、おふくろ。 あちこちで会話がされて、痴話喧嘩して、怒られて…。 久々に、みんなで食べた飯は、すげー美味かった。