「何っ?!」


眉間に皺を寄せ、キレているのは…、姉の歌唄。


「だから…今ちょっと…」


「ちょっとじゃないでしょーが!!!」


リビングに響く声。


「お姉ちゃん耳痛いよ!!」

耳をおさえながら、こちらも少々キレている様子の緒羽。



「煩い黙って今取り込み中」

良く口がまわったな。と思ったほど、早口でいった姉ちゃん。




今日は、姉ちゃんと羅兄が家に泊まりに来た。

この間、姉ちゃんが話していた様に、羅兄は無理矢理連れて来られたって感じだった。