なんで、こんなに不公平なんやろう。 私が、ふぅっとため息を漏らすと遥菜が話し掛けてきた。 「やほーん、あずさぁ! 明日から夏休みやーん! ……なんか、予定とかあるん?」 いかにも、何かを期待しているような声で聞いてきた。 「……ったく。 何を期待してんの? 期待してるほど何もせーへんから」