＊PRECIOUS DAYS＊

「ったく……。
仕方ない奴やなぁ」

このとき、私はどうしようもなく遥菜が羨ましくなった。

私だって先生に小突かれたい!

けれども、今日は私と先生の間に結構な進展があった。
私は、とにかくそれが1番嬉しかった。

別に愛され、好きになってもらわなくたって、構わない。
私が、先生を想う気持ちさえあれば……。

けれど、私の言っている『好き』は、本当に、恋愛感情の入った『好き』なのか……?

私には、まだそれが心のどこかで引っ掛かっていた。
ただ、『憧れ』として見ているんじゃないか……ってそんな気になっていた。