*PRECIOUS DAYS*

ところが、バスがUSJの近くに来たあたりで随分と空が晴れてきた。
雲は、うっすらと掛かるくらいにまでなっていた。

次第に、太陽まで見え始め、どんどんとバスの中も明るくなっていった。
そうして、目的地に到着した。

「おぉー!!
USJめっちゃ久々やぁ!!
遥菜は?」

そう言って、遥菜の方を見ると、遥菜は携帯をいじっていた。

「ん〜、ウチは、先月来たから全然〜?
それよか、これ見てみて!!」

そう言い、遥菜はあずさの目の前に携帯を差し出した。
携帯をまじまじと見てみると、そこにはかなり美形の少年が映っていた。

「……誰これ?
あ、もしかしてラブスタ2のキャラ?」

なんとなく以前に、公式サイトで見たことがあるような気がした。