遥菜の姿を見ると、私は少し遠くから叫んだ。

「ごめーんっ!待ったぁ?」
いつも思うのが、この決まり文句。
大体待ったか待ってないかなんて、携帯の時計でも見ればすぐ判断出来るのに。
何故か聞いてしまう。

遥菜は、大きく手を振り、私の元に駆け寄った。

「ううん!平気!
とりあえず遅刻は困るから、はよ行こ〜」

「うん」

私がそう答えると、遥菜と共に走り学校まで向かった。