多くの人だかりを見ていると、急に絶望的な気分になりました。 人だかりから、少し離れた所までくると、 目から涙がこみ上げてきました。 両親がいなくなろうと、涙の出なかった僕がです。 でも、どうしても我慢など出来ません。 彼女が、存在しないものになっているのかもしれないのです。 だが、僕に天使は話し掛けてくれました。 「どうしたの?たしか、あなたは…」 アリゾナ沙羅…?