キスより甘く。

確かに、息が荒かった。

でもなんで、わざわざ…



「佐伯諒って千麻のこと良く見てるね」

「え…?」

「だって、そうじゃないと、ぶつかる前に駆け付けて来れないじゃん??」

「……」



なんだか。

胸の奥が、

ムズムズする。


――佐伯諒が?



……



「……茜、残り走っちゃお」

「うん?」



ダメダメ。

もうすぐで大会なんだから。

余計な事は考えない!

惑わされちゃ、いかない…!