キスより甘く。

真上に、佐伯諒の顔があった。

息が荒い。



「あ、ぶない……ったく!!」

「わ!?」



ちょ。

耳許で叫んだかと思うと

今度はギューッと力強く抱きしめてきて。

く、苦しい…!

て、か、近い…!

頭の後ろに佐伯諒の胸元があるせいか、ドクドクと心臓の音が聞こえる。

走ってきたのか、鼓動が早い。



「ちょ、はな、して…っ」

「……」



意外にも、スンナリと解放してくれた。