ドアを開けて入って行くと、カウンターにいるマスターがあからさまに嫌な顔をする。


わぁぉ失礼ー。


「お客様ぁ〜只今営業時間外ですから〜お引き取りくださぁ〜い」



「シンちゃん、あたしモカ。」

笑顔シカトしていると、

なお呆れ顔になった。


「んなもん、メニューにねぇよ。」

帰すのは諦めたみたいだな


するとそこまで黙っていたカウンターに座る男が口を開いた。



「ここにメニューなんてあったんだね?」