一向に喋らないあたしを見てちょっと不安そうな女の子。




ん?女の子?そういや──




「名前、、、」


『えっっ!?』



急に喋りだしたからかびっくりしたように、大きな目がこれでもかってくらい見開かれてる。



「名前、なんて言うの?」

できる限りの優しい声色でそう尋ねた。





『お、、岡野です。岡野葵です。』



あぁと安堵したように言った。




テンパってる、、、
あたしそんなビビる容姿してないと思うんだけど、、


てかどう考えても年下だよな


あの睫毛は自前なのか…


それにしてもあの瞳の色──







「あのっっあ『ヒローーーっっっっやっと見つけた!!!!』





くだらない事を考えてまたもや黙りこくったあたしに岡野葵が話しかけたその時背後から怒声に近い叫び声がした。