その言葉は、とっても嬉しい…けど!!
「勘違いされるよっ!!」
あたしは龍兄の口を手で塞いだ
龍兄はあたしの手を優しく掴む。

「勘違い…って何ですか?
彩夏と龍介さんは付き合ってるんじゃ…」

龍兄はニッと笑って、あたしを見た
「んっ!そう言う事でいんじゃね?」
「はあ?何言ってんの!!!」
「いいじゃん。俺ら、結婚できるよ?権力使っちゃえばっ♪」
「馬鹿っ!!!」
「何で?大きくなったら、俺のお嫁さんになるって言ってたじゃないか」
「言ってたけど…なりたいけどっ!!
現実的に無理なのっ!!!」
あたしは頬を膨らます

龍兄は悲しそうな顔をした
「俺は彩夏の事愛してる。
だけど、彩夏は俺の事、嫌いなの?」
「何言ってるの?」
「だから、俺の事嫌いなワケ?」
「違うっ!!
好きだよっ!!好きっ!!大スキっ!!!!」

龍兄は嬉しそうにニッと笑った
「んじゃ、明日にでも結婚式を…」
「バカっ!!!それとこれとは違うよっ!!!」

みんなはあたし達の変な言い合いを意味不明とでも言うように、あたし達を見てる

「あの~。
それで、彩夏と龍介さんの関係は…?」
下っ端達が恐る恐る聞いてきた

龍兄はあたしを抱きよせた
「こういう関係?!」
「何言ってるのっ!!お兄ちゃんっ!!」
「「「「お兄ちゃん?!」」」」
みんなの声が重なった。
祐樹達はみんなの反応を楽しんでる。