なんであたし...。
こんな弱い体なんだろう…。

みんなに迷惑までかけて…。

このまま、
あたしの大切な人達に…
あたしの大好きな人達に…
迷惑をかけていくなら、
いっそ、死んだ方がましなのかな?

あたしの心にドロッとした気持ちが溢れ出す

「…彩夏、変な事考えてないよな?」
祐樹はあたしを見透かしてる様な目で見る
「迷惑とか、ぜんっぜん思ってないからな!!!」
「そうだよ~!!迷惑だなんて全く!」
「こんなのを迷惑って言うんだったら、陸は何なんだよっていう話になるよ?」
「どう言う意味だよっ!!!」
「陸は五月蠅いし、甘えん坊だし、生意気だし、五月蠅いし…」
「今、五月蠅いって2回言ったな~」
「あ?そうだっけ…」
「こんのやろぉ~!!!」

2人が言い争いをしてる間に、祐樹はあたしを抱えて「みんな行くぞ」と言って、車の方向に歩きだした

女達が悲鳴に近い声をあげる。
みんなは気にせず、歩いて行く。

「…祐樹、ありがとね。
それと、ゴメンなさい…」

祐樹はフッと笑って「…やっぱり」と言ってあたしの頭にキスを落とした
へ?キス?
キス・・・
キス?!
キス!!!!

体中が熱くなっていくのが分かる。
「ゆ…うき…」
「…こんぐらいで真っ赤になってんじゃねーよ」
祐樹はクスリっと笑って、車に乗った
みんなも続いて乗る
「…今日はあそこに行く」
「…分かりました」

あそこ?
どこ?