100万粒の涙。⊹.*



ななな、何で?!
後ろのドアを開けようとすると…開かない!!!

もう!しょうがない!!!
やるしかないんだ!!!

「祐樹!やろっ!!」
「は?」
あたし達は踊ってる人形と共に、傍に置いてあったピアノに腰掛けた

「ピアノ弾ける?」
「…一応」
「弾くよっ!!」
「は?」

あたしは曲に合わせて弾いた
祐樹もあたしの上から弾いてくる。
人形達も吃驚してる。

お客さんも手拍子してくれた。
あたし達は楽譜を見ながら弾いて行く。

「祐樹、祐樹はこのままピアノ弾いて!!」
あたしは席を立ってから、傍に置いてあるバイオリンを手に取った。

そして、楽譜を見て弾く。
祐樹はピアノを弾きながら驚いてる。

祐樹、ピアノ弾けたんだ…。
とっても、綺麗な音色。

あたしだって、バイオリンのコンテスト何回も優勝したんだから!!
曲を弾き終えると、大きな拍手があたし達を包んだ

あたし達は、下にいるスタッフらしい人に手招きされた
祐樹と一緒に降りていく

怒られるのかな…?

降りると、スタッフに手を握られた
「今日だけお2人に、シンデレラと王子になって貰えないでしょうか?」
「「は?」」
「実は夜のパレードのシンデレラ役が急遽来れなくなって、困ってるんですよ」