祐樹とあたしは静かに車に乗り込んだ

“半年。長くても1年…”
あたしの中で、この言葉が繰り返される。

後、1年しか・・・。
1年が、あたしの寿命なんだ…。

あたし、もっと生きたかった。
普通の子の生活をしてみたかった。

あたしの目からたくさんの涙が溢れる。
「…うっ……」
声を押し殺して泣く。
運転手さんも吃驚してる。

「彩夏…」
祐樹はあたしを優しく抱きよせた。
「…ゆ…うきっ……」
あたしは祐樹のシャツを強く掴んだ
祐樹も涙を零して、唇を噛んでる

「さ…やか…」
祐樹は強くあたしを抱きしめてる。

「…着きました」
祐樹は、あたしを抱えて倉庫に向かった

あたしはまだ、祐樹の胸の中で泣いてる

――――チンっ

あたし達は、倉庫に入る。
下っ端達は、泣いてる祐樹とあたしを見て驚いてる
祐樹は何もしゃべらず、奥の部屋に入って行った

――――ガチャ

「お!!やっと…」
みんなはあたし達を見て固まった
祐樹は何もしゃべらず、あたしを抱えながら、ソファーに腰掛けた。
「…何があった?」
涼が真面目な顔して聞いてくる
祐樹も目からたくさんの雫を零してる