2回目の病院だ・・・。
眩しい光が、目を刺激する。

朝になってる…。

「彩夏っ」

―――フワっ

いつもの甘い香りに包まれた。
そして、強く、優しい腕に包まれる。

「祐樹…ずっとここにいたの?」
「ああ。彩夏の声が聞けて良かった…」
祐樹はあたしに再度抱きつく。

祐樹…。

「助けてくれて、ありがとね」
あたしは祐樹に微笑んだ。
「言ったろ?俺が助けてやるって」
祐樹の低くて甘い声。
「…うん」
あたしは、祐樹を抱き返した。

「祐樹。ありがと」
「ああ」
祐樹はあたしから放れると、冷蔵庫からいちごミルクを取って、あたしにくれた。
「拓と慎が、買って来てくれたんだぞ」
「…うそ、来てくれたの?」
「本当。友達だからって・・・」
あたしはストローを刺して、飲んだ
甘い…。

「みんな…優しいね」
祐樹は優しい顔をして言った
「だろ?俺の仲間は、みんな最高な奴らだ。
もちろん、彩夏も最高な仲間だ」

祐樹は微笑んであたしの頭に手を置いた

仲間…嬉しい。

「ありがと!!」
あたし達は笑いあった。