――――――ピッピッピッ・・・

機械音が響く。

ここ何処だろう。
なんでこんな所にいるんだろう。
あたしは記憶を遡らせた。

「あたし…倒れちゃったんだ……」
「…彩夏。起きたか」

祐樹が優しい顔であたしを見下ろす

「祐樹…ここ何処?」
「…病院」
「誰が運んでくれたの?」
「…俺と拓と慎」
「……拓と、慎?」

――――――ガラ

「何か必要そうなものを買って…」
「彩夏さんっ!!!起きたんですかっ!!」
ハニカミ王子と爽やか君が入ってきた
「…うん。さっきはありがとね。
いきなりで驚いた…?ごめんね」
「いや~!!!無事でよかったっス!!!」
あたしの顔を見て笑顔で答える2人。
「ハニカミ王子と爽やか君…」
あたしがそんな事を言ったから2人固まった
「なんだそれっ!!!」
祐樹があたしの顔を見て笑ってる。
初めて見たっ!!!!祐樹が笑った!!!

「…俺の名前は高木 拓(たかぎ たく)高1」
「…んで俺は上原 慎(うえはら しん)高1」

「あ、ゴメン。つい印象で・・・」
あたしが言うと3人とも笑った
「どんな印象なんスカっ!!!」
3人とも笑った。
あたしもつられて笑った。
2人はあたしの顔を見て顔を赤くした。

「…敬語。ヤメテね?」
あたしが言うと、2人は笑いながら
「分かった!!!彩夏、変やな!!!」
っと言って、笑い続けた。