「…祐樹、本当におもしろいっ!!!」
あたしが頭をクシャとすると、祐樹は少し照れながら「…るせぇ」と言った

何か、初めてこんなに笑った。

あたし。
祐樹といる空気好きだな…。
他のみんなもそうだけど、祐樹はさらに居心地がいい…。

でも、このまま一緒にいられるわけじゃない。

いつか、離れる日が来るから…。

「…彩夏?」
祐樹が心配そうにあたしを見てくる

「…ごめん。疲れた見たい…」
祐樹はあたしをヒョイッと抱えてベットに寝かせた
「…寝てろ。起こしてやるから」
祐樹はあたしの頭に大きな手を乗せて微笑んだ

「…ありがと」
あたしはゆっくり眠りに落ちた

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“彩夏ちゃ~んっ!!遊ぼうねぇ~!!”
“後ろ手縛っといて!”
“おっけ~!!”
“んじゃ、いい?それっ!!!”
“キャハ八ッ!!さいこ~”

女達はあたしを縛ってボールを投げてくる

“顔。つぶしてやろ~か?”
“それはやめときなよ~!!!”
“そだねぇ~。でも・・・”

女はあたしに近寄ってきた
そしてシャツを引きちぎる

“胸も大き~ね!!!”
“写メ取る~!!”
あたしの体に悪戯をしてそれを写メル女

ヤメテっ!!!
触らないでっ!!!!

体育館で泣き崩れるあたし・・・。
なんで・・・

「……やかっ!!彩夏っ!!!!」
誰かがあたしを呼んでる

「…祐樹」
あたしはベットから起きあがった
祐樹は心配そうな顔であたしを見てる

「…彩夏。大丈夫か?」
周りを見ると、ハニカミ王子と青髪の男までいる