あたしはリムジンに乗せられた
「…出せ」
祐樹の声で車が動く

しばらくすると、ありえない場所に着いた

…あたしのマンション。
あたし、教えてないよね?
・・・何で?

あたしが不思議に思ってても、祐樹は何食わぬ顔でオートロックを解除する。
「…何してる。来い」
祐樹は固まってるあたしに声をかける

あたしは一応ついて行った。

エレベーターに乗り込むと祐樹は“50階”のボタンを押した

ここは80階建…。
あたしは最上階の80階。
まさかの…?

「…祐樹。ここに住んでるの?」
「いや。ただの倉庫だ…」

倉庫?!
マジですか…。
だからここに来たんだ…。

ここの建物は下からどんどん広くなってる。
早く言えば、あたしは最上階。
だから1番広い部屋。
広さは東京ドーム2個くらい。

―――――チンっ

祐樹はあたしの手を引っ張って、家に入った
玄関には、靴がたくさん置いてあった。

何ですか…?
「ゆ、祐樹?」

祐樹は構わず、平然として入ってく。
あたしは祐樹に手を引っ張られてるから、流れで入る。

リビングらしき所に入ると、男達が祐樹を見る。
「こんにちは!祐樹さん!!」
「ちわっス!!」などと色んな声が掛けられる。
祐樹は、平然として奥の部屋に向かった。
もちろん、あたしも引っ張られてるワケで…。

みんなはあたしを見て固まる。
あたしは少し頭を下げながら、部屋に入る。